なのは編

■ホワット ア ワンダフルワールド 完結

文 章:★★★★★
展 開:★★★★★
人 物:★★★★★
総 合:★★★★★


オリ主:市蔵ソラとヴィータの交流を中心とした話。
とは言うものの、話のスポット自体がそこまで焦点絞られているというわけでもない。
でもやっぱり話の中心、魅力はふたりの揺らぎなんじゃないでしょうか。
事件を囲む人物にも背景があり、少なくとも二本の足で立っていることもプラス。
あと、あまり見ない文体も魅力のひとつ。
見ないが故、耐性ない人にとってはストレス感じるかも、ですが。
SSというよりは、小説チックなのかな。



■紐糸日記1+2 1・完結。2・連載中

文 章:★★★☆☆
展 開:★★★★★
人 物:★★★★☆
総 合:★★★★★

オリ主:オリーシュ・ヴィ・ヴリタニアとその周囲(八神家+なのは)の話。
本名はあるんですが、作中ではほとんど出てこないので割愛。
死んで転生した主人公がはやて家で養われながら好き勝手(重要)する話。
元々、会話文の練習のために書き始めたSSらしく、かけあいを楽しく眺めるのが正しいのかな。
文書自体の星は少ないですが、この作品に合った、という意味では5つでも多くはないと思います。
無意味に貶められるキャラもおらず、SSの理想へコメディを混ぜながらカリカチュアするとこんな感じなのかな、と思わされる作品。
こまけーこたぁいいんだよっ。て感じでしょうか。


■じゃぷにか闇の日記帳  完結

文 章:★★★★☆
展 開:★★★★☆
人 物:★★★☆☆
総 合:★★★★☆

ある日、闇の書に書き込みをすると騎士から返信が。
というところで始まる本編再構成。
はやての日記と、その返信によるほのぼのとしたやりとりと、そこに漂うはやての諦観めいた渇きが作品の味でしょうか。
有限の頁が消費されていく「どうしようもなさ」に、はやての諦観をひとつまみでも感じることができたなら。
とにかく構成と空気感の作り方が上手いと思った。
最終話のあたりは、あざといくらいの誘導っぷりが◎。
作品が好きだった人へのご褒美、みたいな。


■ループ

文 章:★★★☆☆
展 開:★★☆☆☆
人 物:★★☆☆☆
総 合:★★☆☆☆

オリ主転生ループもの。
死んでは戻り死んでは戻りの繰り返し。
理由は不明。魔力素養はかなり高い。
転生生活の中ではゼストを倒したこともあるほど。
ご都合主義が目立つのと、主人公の視点以外で語られる主人公の特異性及び総評が、主人公のかませになってる感はいなめない。今何度目のループかもうわからない。どこに着地するのかも多分誰にもわからない。


■リリカル in wonder1+2 1・完結。2・連載中

文 章:★★★★☆
展 開:★★★☆☆
人 物:★★★☆☆
総 合:★★★★☆

オリ主転生憑依物。
プロジェクトfateの残骸に憑依して、捨てられて、スクライア一族に拾われてスタート。
ユーノと兄弟になったりフェイトがヤンデレ化したり、死んで機人になったり薬漬けになったりする。
話はしっかりしているし、構成も丁寧。文章力も問題ない。が、それ故に意外性、面白味には若干物足りなさもある。
もうちょっと、空白を読者に想像させるような勢いというか、パワーがあると尚よかったかも。
2になってパワーダウンした感がいなめない。


■転生者はトラブルと出会ったようです

文 章:★★☆☆☆
展 開:★★☆☆☆
人 物:★☆☆☆☆
総 合:★★☆☆☆

初っ端からテンプレートの挨拶で始まる主人公転生物。
能力の低さを知恵でカバーしようとしたり、原作に触れないように、と味を出そうとしているのはわかるものの、その全てがテンプレの域を出ていない。建ってるフラグはすぐにわかる仕様。
何よりも痛いのは登場人物の薄さ。出てくる登場人物全てが薄い。
中でもオリキャラが酷く、その相乗効果でオリキャラの手のひらで踊る原作キャラも作者にそのつもりがなくても、ひどいアンチになっている。


■リリカルエンハンスト

文 章:★★★☆☆
展 開:★★★★☆
人 物:★★☆☆☆
総 合:★★★☆☆

オリ主が奇人・超人・天才のいいとこ取りして作られたクローンに転生。故に蝶・天才。5歳児でランクSSも軽い。
スカさんの弟分として生活。
脳みそやらスカさんやらカリム(婚約者)やら一般人やらからの期待が半端ない。
緩い、勘違いSSの王道的作品だが、チマチマと同じこと繰り返されるよりはここまで突飛に徹底されると逆に清清しい。



■コレはフィクションです

文 章:★★★☆☆
展 開:★★☆☆☆
人 物:★★☆☆☆
総 合:★★★☆☆

オリ主転生物。
実際の魔力は大した事ないが、未来+原作の知識を使うことで軽くSSSランクオーバーの魔力を使用可。
かませ一杯夢一杯、という按配。
ハーレムフラグの建設は随時更新中だが、どこに着地するのかは多分誰にもわからない。
物語の目的も主人公の目的も多分誰にもわからない。



■マシューバニングスの日常

文 章:★★★☆☆
展 開:★★☆☆☆
人 物:★★☆☆☆
総 合:★★☆☆☆

オリ主。アリサの双子の弟。カプははやて。
先天的リンカーコアの異常で虚弱。その異常を治すため医療系魔術師の道へ。
魔力不足を工夫で捕捉……ということだが、工夫や開発魔法が有用過ぎるのでおそらく頭脳チート。もしくは、説明のされていない何らかのレアスキル持ち。
そのあたりのご都合主義の匂いを無視できるなら、その他の物にも目をつぶることができると思うので、一風変わったなのはSSとして読めるのではないでしょうか。


■憑依奮闘記1+2  完結

文 章:★★★★☆
展 開:★★★★☆
人 物:★★★★☆
総 合:★★★★☆

タイトルの通り、主人公転生憑依物。
魔力の低さをレアスキル『現状維持』と工夫(デバイス含む)でカバーするSSとしてはかなり上手い事纏まっています。周囲を取り巻くオリキャラも地に足つけており好感持てます。
ただ、SSというよりは設定流用小説というほうが正しいかも。
原作キャラの活躍だとか恋愛だとかを楽しみたい方は避けたほうがよろしいかと。




リリカルなのは 質量兵器保管課

文 章:★★★☆☆
展 開:★★★★☆
人 物:★★★★☆
総 合:★★★★☆

馬鹿3人の話。もちろんバトルはない。口げんかはある。
正直、それ以上に紹介のしようがない。