KANONえすえすの終わりに

 という話。出所は最中さん。

※読んで不快に思うことがあるかもしれません。自己判断でよろしく。隠しませんので。

 これはSSに何を求めているかによって大きく変わってくると思う。あと、KANONのSS界隈に入ってきた時期とか。僕は比較的遅い方で、全盛期とよばれたいたちんさんのKSLだとか本家のSS掲示板だとかほとんど知らないわけなんだけど、徐々に本流というかメインストリムというか、そういうのが僕の趣味に近づいてきている、と感じている。(あくまでコンペのみでの感想)
 なので、僕に最後のカノンSSというのはまだまだ出ないように思う。あくまで読者としては。
 書き手としては、正直終ったと思っている。思っているからこそいえるのだけど、それは『いつか〜』である。おいおい、それ共作やんけ、という突っ込みが聞こえて来そうなんだけど、まあ事実だ。先に、僕は読者としてはカノンSSに何を求めているかでそれは変わるといったけれど、書き手としてはKANONというものをどう捉えているかで変わると思ってる。そして、僕はカノンを『冬の話』だと捉えている。
 終っているからこそ言える話だ。僕は、作品を作品以外で説明するということを本当に恥ずかしいことだと思っているのだから。
 『いつか〜』の最後の最後を、「夏、フォエバー」という言葉で僕は〆た。ほんの些細なことだけれど、そこには、そういう意味があった。共作ということもあり、面白く楽しくそして満足のいく話を書いてくれ、そして総括を書かせてくれたたノム様と最中さんに、僕はすごく感謝している。タイトルを決めてくれたのは最中さんで、『いつか〜』になったのは恐らく偶然だろうけど、僕はその偶然にすらとても感謝している。今まで数え切れないくらいのカノンSSサイトが閉鎖しているが、その中で終わりを完成させられた作者なんてきっと一握りだと思うから。
 とはいえ、SSを書くことをやめるわけじゃない。けど、ただひとつカノンに関して言うなら、色々なしがらみだとか技術の確認だとか、そういった、本来は水面下にあるべき動機でしか書かないだろう。言わないほうがよかったかもしれないけれど、なにかそれは不公平なような気もするし、まあ終わりのSSというものを考えた末出てきた結論がそれなのでしょうがないよね。

■追記

ここまで書いてあれだけど、祐一と北川だけは例外に起きたいと思う。このふたりだけはガチ