今週のおっぱい

「おい初貴! 先週「最終回は再来週」つったやんけ! 新聞見てびっくりやわ! 何が最終回はものすんごい凄いぜ!だよ! その発言にものすんごいびっくりしたわ!」
「あほかぼけ! 俺だってショックやったわ! というか俺こそがショックやったわ! お前俺が今日新聞みたときどんだけ凹んだかわかってんのか! どれだけ12話をバイト先で見るのを楽しみにしてたかお前にわかんのか! カレンダーに赤マルまでしてたのに!」
「あ、あの、すんません…」
「すんませんちゃうぼけ! といいたいところだが、口調変わるまでグレネーダーを楽しみにしてた気持ちは痛いほどにわかるので特別に許す。最期のおっぱいアニメ、見ようか」
「うっす」


「……遅いな。まだか」
「あと5分48秒です」
「えらい細かいな」
電波時計ですよ。明石の時計台かどっかが出してる電波で時間勝手に合わせてくれるんですよ。世界が狂っても、この時計が狂うことはありえません」
「いや、名前からしていつ狂ってもおかしくなさそうやけどな」
「え? どういう意味ですか?」
「あぁーわからんかったらそれが一番いいのよ」
「そうですか。あ」
「あ、ジューク」
しかも500円コース(6曲)

――ジューク終了後――
「うわ、しかもこれチャンネル違いますよ」
「ばっか。チャンネル違ったら変えたらいいじゃない」
「でも、フロントにいるのTさんですよ(20歳)ですよ? チャンネル変えておっぱいアニメが映ったら居たたまれないですよ」
「構わん!」
「マジっすか」
「マジに決まってる。というか最期のグレネーダーやぞ。エンディングと新番組のCMくらい見んでどうすんねん。グレネーダーの代わりが務まるかどうかはそれほど重要やねん」
「えーでも……Tさんに軽蔑されるの嫌ですよ…」
「そこまで腰砕けかい。しょうがない俺が行く!Tめ、恐ろしい子
「最初から俺にいかせるつもりだった先輩のが恐ろしいですよ」
「黙れ」

「リモコンが! リモコンが! 略さず言うとリモートコントローラーが!」
「どうしたんですか?」
「あ、あぁっ! ヘイがーる、そのリモコンプリーズ」
「えぇ〜? どうしようかな〜」
「まじでお願い!お慈悲! ぼかぁどうしてもみなきゃいけない番組があるとですよ!」
「あぁっそんな、土下座までしなくていいですから!渡しますからっ」
「……あ、あれ……え、まじで?なんで?」
「電池切れてるみたいなんですよ。びっくりですよね」
「ビックリですよね、ちゃうわ!グレネーダー今日が最期やのに!本気で凹むわ……もうやる気が出ない……」
「そんな…頑張りましょうよ」
「…………時にキミ。ちょっとジャンプしてみなさい」
「ジャンプ?」
「そう。ジャンプ。その場でニ、三度飛び跳ねてみなさい胸布(ブラ)とって。ついでにいえばその胸布を俺に寄越しなさい」
「死ねブタ野郎」
………………正直、胸ときめいた(Mだから
「結婚してくれ。そして俺を養ってくれ」
「死ね野豚」
 ぶひっ


嗚呼!グレネーダーおわっちまったよ!