恋姫無双

「オイオイちょっと聞け」
 なによ。
「今流行りの恋姫無双をやったんだ」
 いや、流行ってないから。お前の中だけだから。
「蝶・流行ってんだよ馬鹿。いいから聞けよ」
 いいけどなんでそんな偉そうなのよ。今夜中の2時だぜ?
「偉そうなんじゃなく実際貴族か王族だから仕方ない」
 仕方なくはないがな。
「そう思えば気にならんって話だ理解しろ」
 理解はできても納得はできんぞ。
「そこまでは俺も望まん」
 うわぁ蝶・寛大。
「だろ」
 うん。死ねばいいと思う。
「じゃあ門番でいいよ。お前乞食な」
 まあそれなら。
「え、いいの?」
 よくはないけど、悪くはないんじゃね?

(中略)

「で、恋姫無双の話なんだけども」
 あーやったんだっけ。乙。
「乙言うな」
 どう考えても地雷じゃん。
「いやいやそれが結構面白い。やってみるが吉」
 例えばどこが?
「まず、戦闘パートが物凄くクソ」
 オイ。
「あと、呂布が仲間になるのに戦闘パートで使えない」
 今やらないことが決定した。(呂布好き)
「なぜ!?」
 やる気になると思ってたお前に驚きたい。小一時間驚きたい。
「前までそれでやってたじゃん」
 その結果数え切れない時間を無駄にしてんだよ。
「今回もそうだとは限らん」
 知る勇気よりも知らない勇気を持ちたいと思う。
「今回のはいつもと違う」
 どこが。
「シナリオとかキャラとかシステムとか絵とか不満だらけなんだが」
 不満だらけなんかよ。
「その不満がなんか胸にもにょもにょとした感情を生むというか、お前に電話する気にさせたというか」
 すげぇ詰まんねぇんじゃん。これ(電話)ストレス発散じゃん。
「そりゃ詰まるか詰まらんかで言ったら完全に後者なわけだが、だからこそお前がやれ」
 めちゃくちゃ言うなお前。
「それが王なれば」
 やかましいわ。
「それが覇王なれば」
 秀吉か。
「あ?」
 いや、こっちの話(戦国BASARA
 つか、恋姫って三国志のキャラを女にしただけじゃねえの?
「全然違うな。呂布仲間になるし……というかそのあたりから完全にオリジナル展開だった」
 早っ。
「盲カコウのキャラ立ってるとこからみて横山三国志とか三国無双とか、そのあたりのが元ネタとは思うが」
 キャラ足りなかったんだろ。
「もっとオブラートに包め。つか、主人公歴史マニアとか言う設定なのになんも歴史知らん件について」
 知らんがな。
「あと、ライターと主人公の乖離がイマイチな件について」
 意味わからん。
「普通変な状況に置かれて関羽が助けにきて「ここは中国です」って言われたら、あぁ三国志の時代にタイムスリップしたのか、って思うだろ」
 思わねぇよww
「でも、主人公は日常会話でそれなんてエロゲ? とか言うようなキャラだぜ?」
 え、リアルに?
「リアルに」
 それはいただけんなぁ。
「あと――」

(後略)

あーすっきりした」
 俺はしてないが。
「気にするな。ブツはいつものように送っておくから、俺の口座に千円振り込んどいてくれ」
 いらないよ!
「いらんなら売ればいい。千円以上にはなるだろ」
 ほう。四千くらいになる?
「なるんじゃね? まあプレイするのが条件だが」
 しないけどな。
「ちなみにプレイ時間は20時間くらい」
(時給)安ッ


●まとめ
 ・戦闘パートがクソ
 ・設定をライターが生かせてない
 ・ライターが三人以上いるように思えてならない
 ・全く三国志に忠実でない
 ・声優が無駄に豪華。カマ口調のわかもとは吹いた

 総評30点くらいか。やってないけど。