俺まだ大丈夫!
友人のH.W君はバイト中、
俺は何故か女子校に通っている。いや、まじでなんでだろうね。全学年で男ひとりだけなんで四六時中気が休まりません。
廊下を歩いていると薔薇様が歩いてきた。緊張とともに口を開いた。
「ご、ごきげんよう」
噂に違わぬ美貌と仕草のまま彼女は口を開いた。
「髭が伸びていてよ?」
い、いたああああ!!!
薔薇様は優雅に去っていきました。
涙が止まりませんでした。
薔薇の館でひとりせっせと仕事をしているとお姉さまがやってきた。
「あら、あなたタイはどうしたの?」
「授業終ったので外しました」
「いけないわね。私が巻いてあげるわ」
その声が耳にかかったかと思うと、彼女はそっと後ろから首に腕を巻きました。
首にかかる暖かい吐息と腕に、いけない気持ちが止まりませんでした。
ある日、廊下をクラスメイトと歩いているとお姉さまと鉢合わせしました。
「ご、ごきげんよう薔薇様っ」
庶民で愚民である彼女は緊張しまくりだったので、示しをつけるべく優雅に挨拶する。
「ごきげんようお姉さま」
「ごきげんよう。あら、髭が伸びていてよ」
い、いっとぅあああああああ!!!
お姉さまは優雅に去っていきました。
皮膚ごともっていかれた顎から、
血が止まりませんでした。
とか考えているようなのです。イタすぎます。
何が痛いって大方の予想通りこれが俺だという事実が痛い