湾岸フルスロットル1&2

首都高で走る車をメインに据えた映画。
その感想。


ないな。これはない。
以下、駄目な点。
・高速走行
・シフトチェンジ
・オーバーホール
・慣らし運転
などにリアリティがない。
・演技がものっそい下手
(ビビアンの「アツクナラナイデ マケルワ」思い出した)
・脚本、セリフ回しがへたくそ
・走ってないシーンが冗長
・進行が遅い

もう少し具体的に。
まず、高速走行は全てスロー再生されているのですが、周りに一般車が走ってるせいでだいたいの速度がわかる。
蛇行運転もスムーズ過ぎて萎える。
作中で180km軽く出てるのにトラックいつまで画面にいるんだよ、となる。
車内からの映像は80km前後にしか見えないし、なんなんだよ!ってなる。
スープラやGTRとFDが直線でサイドバイサイドするのも萎える。え、マジで?ってなる。
シフトチェンジも適当で、何回3速に入れるんだよ!ってなる。
適当と言えば音もそう。音取りだけはしてるのか、それなりに聞こえるけど、車は加速してるのにアクセルオフの音したりと、気持ち悪さ感じること請け合い。
広場でのケツ振りだけは見れるけど、ここでしか見れないわけでもなく、「すごい速度出てるんだよー」とアピールするためにハンドル握りながら右に左にぐわんぐわん揺れて逆に萎える。レカロのシートとバッテンのベルト舐めてるとしか思えない。
エンジンばらすシーンでは、部品に汚れが一切ついてない。ピカピカ。どんな車なんだよ、ってなる。でも顔には一杯汚れついてるからどんな人間なんだよ!ってなる。
慣らし運転も終わるの早すぎる。指示が
「1000kmまでは3000回転以下で〜」
「2000kmからは〜」
なんだけど、夜(東京)→朝(神戸)→明るいうちにチューンショプの流れとなる。
「慣らしはどうした」
「もう済みました。神戸まで行って来ました」
のやり取りには呆れる他ない。お前ウチのFD貸したるから3000回転で神戸――東京間(1000km)何時間かかるか自走計測しろ。
そのあとブーストかけず(おそらく4000回転前後)に2000kmの自走計測しろ。
神戸――東京間を600km、3000回転60km/hと仮定して、往復で20時間。夜出発として明るいうちに帰ってくるのは不可能。仮に余計に一日経過してると考えても、ブーストなし2000km+ブーストかけて最低でも1000km走るのは無理。
もっと時間かかってるなら、表現が稚拙すぎる。


以上、どう見てもクソ映画です。ありがとうございました。
オススメです。